複素数 z を変数にした関数 f(z) を複素関数という。複素関数 f(z) を微分するとはどういう事で あろうか。それを考えるために、まず実数を変数に取る関数(実関数)の微分について考え る。
関数 f(x) の微分の定義は

である。ゆえに、 Δx が微小であるとき、

が成り立つ。ただしこの文書において「≃」は極限が等号になる近似に用いる。さて、この等式を 変形すると、

となるが近似の記号が気持ち悪い。これを取り除くために等号にした時の誤差を o と置 く。

ここで、 o は Δx → 0 のときに、 Δx よりも速く 0 に近づいてくれる項である。なぜなら、そう でないと極限で o が消えてくれないからだ。つまり

といった具合である。以上をまとめると、関数 f(x) について、


である。
これを複素関数 f(z) についてもそのまま適用する。
複素関数 f(z) について、

を満たす α が存在する時、 f(z) は微分可能であり、このとき

ここに、



ゆえに、実部について、


(3) について、 Δy = 0 のとき。

これは、 (1) と同じ形をしているので、

となる。ただ、理論的にはこれでいいのだが、実はこの書き方はまずい。 u(x,y) のように変数が 2 つ以上ある関数について、上記の計算のように Δy = 0 として x で微分することを x で偏微分す るといい、


について、

本題に戻ろう。 (3) で、 Δy = 0 とすると、 a =
とわかった。同様に (3) で Δx = 0 と
すると、

となり、


(5) ~ (8) より、


という、どこででも見かけるような関数である。もちろん、こんな単純な関数が微分不可能という 結果になると困ったことになる。これが (9),(10) を満たすのか試すことを演習とす る。
Comments:0
Trackbacks:0
- TrackBack URL for this entry
- http://members.petanko.org/mt/mt-tb.cgi/561
- Listed below are links to weblogs that reference
- 2.微分 from ∀ε>0,∃N∈N s.t.[n≥N⇒|blog_n-0|<ε]