「受け将棋研究室」には現在、トップページからリンクをはっている「受けの手筋100」、「玉の囲い大事典」しかないので、このページ独自コンテンツとして「受けの基本的考え方」を載せていきたいと考えています。ただ2010年は実生活が忙しく、直にHPを更新する時間が取れないため、ひとまずこのトピックにメモ書きしていきたいと思います。
興味深く感じていただけた場合は、上の★マークをクリックして支援していただけるとうれしいです。批判等もコメントで残していただければ、改良の参考にさせていただきます。
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基本方針1「後手を引かない」
受けに回ると、たえず攻めつづけられてそのまま押し切られてしまうことがあります。それを防ぐためにも、相手の駒取りに駒を打つなどして攻めが続くのを邪魔する受けが有効になります。これからは「後手を引かない」ためにどうすればいいかを具体的に見ていきましょう。
[例1 攻めを逆用して先手を取る]
上図は△4六歩と金取りに歩を打ってきたところです。後手の攻めがなかなか止まらないので、金取りを利用して逆に先手を取ります。
▲5六金と金を角取りに逃げた受けがいい手でした。△7七角成と緩んだ手に対して▲1四歩と取り込んで反撃開始です。
[例2 先手先手の攻めが続く場合は早めに手抜く]
盤面が縦長かもしれませんが、直し方よくわからないのでご勘弁を。上図は6三金を狙って▲5五桂と打ったところです。平凡に受けるとすれば△6二金引ですが、▲6三歩と先手先手で攻められておもしろくありません。▲6三桂成、△同金の局面は浮いた6一金を狙って▲2一飛と打たれますが、△5一歩の底歩でとりあえずは収まります。したがって、△6二金引と引くのではなくその一手を攻めに使おうというわけです。
5三角の利きを生かして△3四香と攻めたのが上図です。やはり一手の価値があるとは言えなさそうな受けをやるよりは、相手玉に迫る一手のほうが価値が高いです。
基本方針2「攻める側に楽をさせない」
受ける場合には、相手に分かりやすい攻めを与えないことも重要です。受け駒を投入したり、相手の攻め駒を逆に攻めたりして、攻めに制約を与えて手を渡すと、相手は効率の良い攻めを見つけるのが難しくなります。
[例1]相手の分かりやすい攻めを消す
上図は△3七龍と王手をかけられたところです。後手玉は現在詰めろがかかっており、連続王手で望みをかけてきましたが、後手は駒不足なので先手玉に詰みはありません。わざわざ局面を複雑にすることもないので、ここは明快に勝ちを決めましょう。
▲3六角が最も明快な合駒です。ここから後手が攻めるとすれば△4三桂ぐらいですが、▲4四玉と逃げて何事もありません。3六に角を打ったのは、▲4四玉のときに△4七龍と王手する手を消すためで、この手を消されると後手は攻めが続きません。